9.26.2009

それで、日本のいいところ。

先ほどのBlogを書いているさなかに起こった事で、
感情的に書いてしまうだろうから、迷いましたが、やっぱり書くことにしました・・

学校のカフェで、背中に置いていたジャケット(結構いいやつ)が、
先ほどPCの画面に集中している間に盗まれました。前回のかばんまるごと
盗難事件に続き、構内でものを取られたのは、これで二度目です。
どちらも状況からして、犯人は学生というより外部の人間の可能性が高いです。
(Dukeは犯罪度の高い地域と隣接しており、学生は常に狙われている。)

Broke-inに遭うよりましだと思うべきですが、
重宝していたものが無くなると、本当に不便だし
悲しいです。
(前回は日本の免許証を盗られたので
アメリカで車を運転できないという状況は本当に不便!)

しかも、本当に食うに困って盗っているという感じでない
所が悲しいのです(それなら理解可能。)。

それで、日本のいいところは、社会から強制されているとはいえ、
階層限らないモラルとか道徳観かなぁと思いました。
嘘をついてはいけないとか、ものを盗ってはいけないとかが、貧乏金持ちに限らず
個人の品性とリンクしているところ。
貧しいからって騙したり盗むのは徳が下がる。
みたいな感覚
。そういう意味では、日本に限らないな。。

ともかくアメリカ人の社会参加をほめていた時に、アメリカのゆがみを
経験してしまいました・・うーむこうして考えると、アメリカの人種問題は、
(人種問題に還元するのは怒られそうですが、正直この地域では本当に犯罪と
人種がリンクしてしまっております)まだ私には把握しきれません。。。
かなりのアメリカ人に聞いた所では、私達差別されてきたから優遇されて当然盗って当然、
というのがあり、人種間の隔絶は本当に大きく、彼らに言わせても、当面の解決策見出せず・・
(よって隔離にいたる)という事です・・


難しいですねぇ、社会って。


3ヶ月も経ってしまいました・・

Blogを書き怠ること3ヶ月・・ここDurhamは秋の気配に包まれ、
Panamaでの日々が夢のように感じられます。

8月後半から秋学期が始まりました。今期は公共政策中心に
授業を取っています。(計量経済、公共財政、環境法)

日本では政権交代で色々と画期的な政策が実現の方向にあるようで、
ひとまず自民党政権の政策を形成していたステークホルダーの偏りが
各分野において調整されるのは好ましいことです。

ここ米国でも、日本の政権交代はそれなりに注目されていますよー。
(特に気候変動政策など、国際社会に与える影響において)
現実的な課題は色々あるにしても、ひとまず変化自体を前向きに捉えたいものですねー。

基本的に民主主義派の私としては、
若い人の政治や政策への関心を高めるようなムーブメントには
ぜひ参加したいなと思います。(教育への織り込みやNPO活動など・・)

アメリカ人は、もちろん全員が政治活動家ではないですが、
日常の事(学校の自治会やら何やら)から始まって、
公ごとへの参加・イニシアティブは特別でも何でもないです。
(日本だと、自治会ひとつ取っても、何かと出る杭打たれるですからねー)

しかーし、日本が
公の事はお上が決めるという、平民意識から
脱出するのは、相当時間がかかるのでしょう。。 
儒教の歴史が長い地域だけあって、もう、幼稚園小学校の頃から、考えず上に従う
という風に育てられていますからねー。

興味深い事に、他の東アジアの留学生を観察すると、日本人に酷似するのが
授業や学校等への態度(わかんなくても全く質問しない、発言しない。)。
教授や大学と一緒に授業や環境を形作るようなアメリカ人学生の感覚とは正反対ですよー。
文化の奥の深さを感じます。。。

政治に携わる事がかっこ悪い、めんどくさい、さらに言うと会話のタブー という
世界的に謎すぎる日本人の感覚も、儒教だとかに根ざしているのでしょうか・・

見本になる市民社会を形作るのは、”先進国”としての世界への義務だと思うんですけどねー。。
経済だけ先進では、国として評価されないですもんねー。。

ともかく、民主主義が機能する未来に向けては、スタート地点は
本当に足元からなんだろうな・・という事で、色々オプションを探してみたいなと思います。