6.25.2010

準備づかれのNigeria。

さいきん、何だかぐちが多い(気がする)私のBlogです。

Durhamの猛暑が関係していることは、間違いありません・・はーひー。


5月末頃にNigeria行きが本格的に決まったので、1ヶ月間で猛烈な準備を進めてまいりました、今日この頃。

たった5ヶ月のステイだというのに、最近、すっかり準備疲れしてしまいました。


アメリカに2年間住むためにした準備も、Nigeria行きに比べればへのかっぱのようなものでした・・(といってもそりゃー南極探検隊みたいな準備は要らないわけですが。)

なんといっても、健康面・生活面・安全面全てにおいて、余りにもこのぬくぬくした先進国と対極にあるため、
そして、そういった環境下でほぼ単独での生活のため、誰にも頼ることなく、極力医者に一度も行かず、5ヶ月を乗り切れるだけの準備をするため・・
考えうる状況のオプションを
考え出すともう切りがなく、どこかで見切りをさっぱりと付けないといけません。(例えばPCを最後まで無事に使うための盗難保険および盗難された際の代替PCおよび電圧がふれてAdaptorが飛んだときの替えのAdaptor及び電圧振り切れ防止装置及び停電時のChargerEtcetc)

これまでの旅行や海外への滞在は、いつも現地に詳しい人との同居が基本でした。薬なども現地調達がほとんどでした。なので、いざというときのよりどころがあったため、特にきばった準備もしてきませんでした。ひとり完結型の生活の手配で、どこまでを境界線とするかなど、あまりきちんと考えたことがなかったように思います。

なんだか、実際に住むよりも準備の方にエネルギーを使った感がなきにしもあらず・・

理想的には、現地人とまったくおんなじ生活をする事・・そうすればこのようなストレスはゼロになるのですが、もちろんそうはいかないのが現実。

もー、せっかくなら、腰紐ひとつで生きていきたいっす。

そんな格好したら、私のいく村では即逮捕ですが・・・・ (肌露出厳禁)

6.21.2010

Durhamの夏・・

あ、暑い・・・
今日もDurhamは最高気温35度ほどと、今を盛りと夏が花開いてございます。
暑い、蒸し暑い、日差しがつよい。
なぜアメリカ人という人種(そんな人種ない。)はこんな環境で生き延びられるのか。
青々とした芝生がにくたらしいぐらいです(意味不明)。
田んぼを吹き抜ける風も、神社の鎮守の森もないだと、気温なんて上がる一方ですわ。
早くアフリカへ避暑をしなければ・・・しんでしまいそうです(何か勘違いしているでしょうか、わたくし)。


Durhamが暑すぎるのか、私がトシだから悪いのか、もはや判断力が効かないほど夏ばてしています。
エアコンがまともに効かない私のアパートで、先ほど暑さのあまり気絶(あるいは眠気のあまりだろうか)し、気がついたら1時間経ちました。
命の危険を感じ、決死の思いで住居から脱出。徒歩3分のバス停で過酷な太陽の下バスを待つこと5分の間も、命の炎が揺れているのを感じました。バスに乗り込み、エアコン完全完備の大学へと避難しました。(他に行き先がない)

というか、アフリカに行く前のあと1週間でマスター論文を完成させる予定なのです。毎日朝から晩まで、キーが壊れるほどキーボードを叩いている頃のはずです。
なのに暑さのあまり、頭も体も一向に働きません。脱水症状防止の水分摂取を繰り返して、一日が終わってしまうような毎日です。
こんな作業効率では、キリンに乗って村々を訪ねて回る予定のアフリカでの調査の方ががんがん進みそうなぐらいです。

ようやくバスにてキャンパスに到着。目が霞んでいるのか、蜃気楼なのかよく分からない風景が目の前に広がっております。
命綱のアイスコーヒーを手に入れるために、バス停から5分のカフェまで、這い蹲るように決死の歩行を試みました。

前から高校生らしきグループが歩いてきます。
あら?何だかしゃっきりまっすぐ歩いているわ。
笑っているし、いきいきとしゃべっているわ。苦しそうでもないし。

次に向かいから歩いてきた30代インターナショナルと見られる研究者(と見られる人物)。
もう、死にそうな顔で口あけて(ぱくぱく)あるいています。

どうやら、明らかにトシの問題ですね。

やっと着いたカフェは休業。絶対絶命です。
残された選択肢はただひとつ。

McDonald

Environmentalistのポリシーなど、命の前では埃のようなもの・・
まっしぐらに向かいましたよ。
というかここ最近、夏学期でレストラン等が閉まっており、選択肢がないためにほぼ毎日McDonald・・(涙)

ふー

コーシーに入っているアイスに何とか救われ、今こうしてBlogなんてものが書けていますが、

何だか今度はやけに腰が冷えてきました。

さ、寒い・・・

18度、冷蔵庫ぐらいの設定と見られます、この国のエアコンは。
アメリカ人、なぜこんな極寒の室内で生き延びられるのか?
中庸ちゅーものはこの国にないのか?
日本人の28度エコ設定に見習う日はいつやってくるのか?


ああー寒い 寒すぎてキーを叩く指も震えます。
早くこのビルディングから、お日様のさんさんさす屋外へ脱出せねば・・

6.19.2010

AVATARついに鑑賞。

映画AvatarをDVDで観ました。

かなりインパクトの大きい映画だと聞いていたものの、キャラクターの青い顔がちょっと怖くて、そして
いつでも流行りものに手を出すのがほぼ1年遅れの私なので、やっぱり今になって見てしまいました。


期待はしていたものの。

うううううううう
ぎえーー。

完全にやられてしまいました。鑑賞後、頭がぼーとしたまま即、DVD購入。3D映画館で見なかった事は死ぬまで後悔します。

・興行映画としての質がすばらしく高い。シンプルなストーリーと共感性で観客をとりこに。そしてありえないCGテクノロジー。
・アート性が非の打ち所ない。世界観が完成されきっている。美しい。
・メッセージ性が今の時代に必要とされているものだ(と思う)。


私の周りでもふつーだったと言っている人もいれば、あれは絶対観るべきだと力説する人もいますが、

感受性の強い人には本当にくる映画だと思います。私は上記の3点セットがすばらし過ぎ、あと幼き頃映画Dance with Wolvesで将来の進路が決まってしまった自分の、永遠なる自然ユートピア回帰嗜好(笑)に重ね合わせて、完全にはまってしまいました。


ほかに個人的には特に、
観客の思考を、文化に上下関係はないのだ、という点に導いている事に感服しました。
私自身は、人間と自然との関係性という点で、Indigenous peopleの文化をとてもRespectしているので、
この映画が(誇張と美化はもちろんあるにしても)、現在の社会で”進んでいる”民族の傲慢と、彼ら(というか私ら。)がほかの民族を見る際にいまだにある共通認識:野蛮で遅れていて可哀想なやつら でなく、自分達の世界・社会を持った誇りのある民族として、丁寧に世界観を描きだしている事に、大変共感いたしました。あとは天然資源による利害の衝突はあまりにも現在進行形のリアルな問題でもあります。

中国政府が昨年上映を禁止した、という事実には、大変複雑な思いも覚えます。というか、やっぱり?という感じ。

実際のところ、現実の世界では、征服と優劣の押し付けが、手を変え品を変えながら続いており、人類に理想の世界は来ないのだろうなと感じられる毎日です。

という意味ではむしろ、もののけ姫の現実主義は、深い・・・でも、何があっても生きろって、宮崎さん、現実主義過ぎて、胸が痛いです。。私的には、戦え。ですかねぇ。

いろんな思考を喚起してくれたありがたい作品です。DVDはNigeriaでひとりの夜に鑑賞しようっと・・・


6.13.2010

Nigeria行き、Durhamでの準備

March madness(大学バスケ戦期間)以来、しばらくBlogからご無沙汰していました。。。
7月頭から5ヶ月間、Nigeriaでの農村の社会調査に取り組む事になりました。
Dukeには籍をおいたまま、現地の調査機関との共同研究に携わります。
初めてのアフリカ大陸、初めての論文執筆への挑戦、新しい事に取り組めるわくわく感と緊張感の入り混じる準備期間を過ごしています。

雨季がもうすぐ始まるというものの、Nigeria(特に私の滞在する中部)はそれなりに暑いらしいです。といっても雨季の間は平均気温30度を切る様子なので、猛暑のDurham(現在地)や大阪東京なんかと比べるとましと言えましょう。
Nigeriaへのトレーニング期間と称して、Durhamの部屋でエアコンをあまりつけずに過ごしていましたら、部屋で脱水症状になりかかりました。Gulf streamに乗って熱波がやって来る東海岸の夏は結構過酷です。さらにフロリダやテキサスあたりに行くと、40度・45度だとか聞いています。それに比べるとアフリカに避暑に行くようなもんだと?思わねばなりません。

調査地が内陸のため、残念ながら今年の夏は海なし、になりそうです。海好きの私には泣ける現実です。
アフリカンドラムやらアフリカンダンスやらアフリカ料理などの習得に励み、素直に現地に溶け込もうと思っております。
(向こうの文化では、女性はドラムを叩かないように教えられているそうですが・・私は外人なので関係ありまへん。)

ラテンアメリカ、中東やチベットのあたりなど、世界には足を伸ばしたいところがほかにもたくさん。
一方で、そろそろ一箇所に専念した仕事に就きたいなぁと、思う今日この頃です。