4.23.2009

七転び八起。

というテーマが相応しい、マスター生活です。



私の好きな作家村上龍氏の新刊が最近出たそうで。

広告だけ見ました。



”最もやっかいで解決が面倒な選択肢が最も正しい選択肢という事だ”とかとか



”単なる失敗と成功者の輝ける失敗との間には埋めようのない溝がある”とかとか



胸に迫る(・・・)お言葉でございます。



最近嬉しかった事は、

メジャーなグラントに落とされて涙涙だった、夏のインターンシップ企画が、マイナーなグラントに

拾われ、パナマで熱帯雨林保全&先住民の持続的発展 に関わるリサーチをできる事に!


(写真はイメージです)


企画に長時間を注ぎ、コースワークも熱帯生態学やスペイン語他詰め込み詰め込みで

備えてきたので、とても、嬉しいです。

やりたい事が純粋にできる、のは幸せですね~。







熱帯の手付かずの自然は、感動で心がジューサーで絞られるようなの魅力(魔力)を秘めています。

そこにしかいない種、ユニークな自然に住まう人達のこれまたユニークな文化。

言葉は悪いですが、く○ったれグローバリズム。と言いたくなる”多様性”です。

DCでインターンしなかった事に残念感を持っていた今日この頃ですが。いやいや・・

今はMonotoneな文化、Biodiversity超低社会からしばらく脱出できる事が嬉しくてならぬのです。

(なおDurhamは、早朝のさえずりが待ち遠しいほど鳥の種類のみ豊かではあります)



私の理念は、”メジャーを変えるため”ではなく、”周辺に力を持たせる”ため、に

最後は行き着きました。たぶん経済学を勉強したせいもありそうですが、

メジャーがメジャーであるがゆえにもつ”暴力”(力)は、算数で説明できる自然の摂理です。

メジャーの方からマイナーに働きかける時、マイナーを利用するに陥る構図は避けえず、まして

”二項対立構造を乗り越える”という美しい言葉は(私も頻繁に口ずさんできた)、はっきしいって何とか汚しの奇麗事。



そんな訳で、私は奇麗事を言う際には、力の不平等性、及び美的観念に基き、マイナー側から述べさせて頂きたいと思っており、

そんな訳で、誰も行きたがらない山奥に行って、日本人一匹でもやれる事をやってまいります。



マラリア接種受けなきゃ・・

4.15.2009

Climate changeの本質:人類の進化か?

寝る間もない春セメスターが終わろうとしています・・
今期は体調を崩す事多々で何とか乗り切りました。
クラスの1つにResource for future出身のEconomist,
Rechard Newell教授のClimate change economics
というのがありまして、一通り気候変動の全貌を押さえられました。

Climate ChangeはWarだとWorld is flatの著者が講演で
言っていましたが、全員参加型で今まで戦った事のない相手に向かう
という意味では戦争です。社会のどのレベルを取っても、現状の平行線では
全く収まらない事だらけです。
倫理的な問題や、大規模な社会変動(難民など)にどう対応するか、未来世代に
どう補償をするのか、Ecosystemに大打撃が起こった時の対応は??など
税やマーケットというツールで語れる問題の次元を超えています。

短期視点かつ限界のない世界を前提に動いてきた生活・社会・文化から、
独りひとりが発想を転換する事、を思います。

科学と中長期的な経済・社会計画・運営をベースにしないと、100億に近づく
世界はとても長く持ちません。トップダウンの計画だけでなく、
企業レベルでも事業運営をそういった軸に変えないと収まらず、
個人レベルでも、そういった社会にあった価値観を一人一人が持てるように、
動いていかないと、なのです。

発想・行動が現状の延長線上でない、という事は、
ある意味人類が進化する、という事なのですが。(偉くなるという事ではなくて、
世界の変化に併せてEvolutionするという意味。)

こういう話をすると、とりあえず今で一杯、そんなの非現実的、のコメントで終わる事多々。
一方で関連する背筋の寒くなるような数字やScience reportを目の当たりにするにつけ、
現状の延長線でない教育、情報発信はどういう風にすれば成功するのか、考えます。

では、寝ます。

3.23.2009

conservation financeが熱い! 50代の女性も熱い!

先日出席したConservation financeのWorkshopが完全に目から鱗で、
本当に面白かったです!
以前からConservationに投資してプラス収益を上げているファンドや
ベンチャーキャピタルの存在を知り、気になってはいたのですが・・

ようはLand conservationのためのfinancing, fund raisingなんですが、
開発プレッシャー=経済的利益を囲い込む形でConservationに誘導する
という点で、(Conservationによってその地域の価値を上げる+Ecosystem service を
関係者全部巻き込んで、きっちりと仕組み化。)サステイナブル、かつ斬新です。
興味のある方、検索してみてください!私も素人なので・・

プレゼンしたconservation consulting(?!)の女性が、とても素敵で・・
惚れました。美人だし(これは天性。)、スーツをきれいに着こなして、賢いし、情熱的。
素敵な50代の女性キャリアに会う事が本当多いんですよねー。樋口可南子みたいな人がいっぱい
いると思って頂ければよいかと。
男性女性問わず、自信に満ちて完熟している点で、4・50代は一番内面から輝くときかも
先々輝くためには、やはり今の努力が怠れませんな。

にしても、いつも面白いレクチャーを聞いて、一番興奮しているのは私です。
こんな仕組みがあったら、あんな事もこんな事もそんな事もできる!と頭がいっぱいになるのですが、
他の学生は淡々と聞いて淡々と去っていきます・・Internationalとしては、よし一緒にやろうぜ!
と言ってくれるノリのよいNativeの仲間がほしいんですが・・・

3.19.2009

ecosystem serviceが熱い・・・

先週は中間休みで、久しぶりに寝ました。

休みを活用して、Virginia州で開かれたEcosystem service conferenceに出席。
Biodiversity,Water qualityなどEcosystemがもたらす経済価値を金銭化して
取引するマーケット、というのが平たく言うところのEcosystem service marketです。
(含むCarbon credit)
詳しくはこちら・・
http://ecosystemmarketplace.com/index.php


全体的に科学的根拠(価値の数値化の根拠。)より事例が先行していますが、
Policy,lawの整備も進みつつあります。GISを活用したモデリングもどんどん進んでいます。
20000ヘクタールの森林コンサベーションを達成した事例などなど、魅せられます。

私のスクールでも将来この分野で食って生きたいぞ、というやる気むんむん学生による
Study groupが立ち上がりました。私ももちろん首を突っ込んでいます。
色々ありすぎて、過労死寸前の忙しさですが、新しい事をやっていくのは、楽しいですね。

一度行きたかったNYにも休み中になんとか訪れられ、(元C社同期のお2人ごめんなさい。連絡できませんでした)
ど田舎では触れられないアートとNYのヒップスター的カルチャー(笑。)に触れてきました。
しかも日本人友達の案内で、なぜかマンハッタンにて、若い頃の寅さんを大画面で見ました。
寅さん、世界に通用する笑いと強烈なキャラクターです。
それに山田洋次監督の人情劇は普遍的で、Progressiveな私でも昔からもう大好き。
本当に名画・名優です。はい。
山田洋次監督と言えば、私の”劇”愛する”たそがれ清兵衛”含む藤沢三部作も彼の作なんですよね。あー
素晴らしい。DVD手に入れてアメリカ人に見せなきゃ・・(絶対寝ると思いますが)。
少し昔の”学校”とか”息子”とかも、本当に泣けるんです。

マンハッタンは疲れましたが、ブルックリンの下町は日本の下町みたいで、とっても和まされました。
City bicycleが大流行でした。人種も混ざっているし、カルチャーも多様性あるし、建物が古風だし、
面白い事が常に起こっているし、いいですね、NYは・・個人的にLondonより好感なぐらいでした。
しかしカメラを忘れたので写真がありません。残念。

来た当初は、元からの知り合いがアメリカ大陸全体で10人もいなかったため、
とっても孤独だったのですが、異国でピンで生きる事の楽しさをだんだんと享受しつつあります。

2.28.2009

Think critically.

人間、10年に1回はリベラルアーツを学びなおした方がいいのではないか、
という気が最近しています。

最近、ぷろふぇっしょなるすくーるの学生として費やす時間の目的を見直しつつあります。
果たして卒業後の金儲けだけに意識を置いていていいのか?
プログラムは力いっぱいそちらに向いており、我々学生は牛のようにそのような目標に向けた
タスクに休みなく追いたてられる毎日。未来に向けて当然土日返上睡眠返上。さらに学費ローン等という

先行投資の仕組みにより、将来の明るい選択肢もすっかり狭まり気味です。
書いていて疲れました。

大学の最大の便益は精神の自由。
”現実社会”の延長線上には限られない、
何をどのように考えても許される場所。
そして常に批判的精神。
かつての自分の価値観への挑戦。

家で本を読んだり教養を積んでも相当カバーできる事ではありますが、
一旦社会から切り離されてしまった勢いで、今までやってみたかった
けどやっちゃいけないと思っていた 事を実際にやってしまう。
という 切り離し効果? も大です。

NYTimesに、不況の影響でますますリベラルアーツの予算カット
が進み、80年代以降のTechnology,business,lawなどの実学傾向がますます高まる
であろうという記事が載っていました。

自分自身プロフェッショナルスクールに属していますが、幸か不幸か
経済的利益を考えていない(・・)environmental Scientists達の授業を取らされるおかげで、
アカデミアの持つ批判精神の意義を最近実感しています。
(Undergraduateでも一番影響を受けた先生は哲学者だった・・)

理想論くさいですが、自分の学ぶ学問体系自体への疑問だとか、自分のプロフェッション
の目的自体への疑問だとか、ひいては政治社会経済自体の疑問
だとか、いったものが、最終的には批判にもとづく新しい選択肢を社会に提供しうるんだと思うんです。
でも友人達とそんな議論をする時間も、(言語能力も?)ありません。

少なくともUndergradでは、質の高い(日本のみたいにモラル崩壊したやつではなく!)
リベラルアーツ教育がものすごく大事だと思います。(みているとやつらは飲んでばかりだが・・)

社会人が戻ってくる大学院はどうかというと、PhDはさすがに現実から力いっぱい切り離される
おかげで、精神の自由が許されています(教授に何があってもYesと言い続ける義務以外においては)。が、
Masterのことプロフェッショナルスクールで期待されるCritical thinkingは、当然その分野の範囲内に限られます。

Middle careerの人間のリベラルアーツというのは、以外と社会にとってポジティブだと思うのですが、
せっかく大学に戻ってもよけいな事に費やす時間はな~い!
一刻も早くもとの(あるいはよりよい)ポジションに戻らねば。
のような強迫観念が漂うプロフェッショナルスクール・・・(そして私・・?)
時間の余裕が許されない社会に自分は所属しているんだなーと感じます。

まぁそんな事を考え始めた時点で、当初の目的とは少し違う方向へ、
向かい始めているのかもしれません。 これぞ大学の教育効果か?

2.07.2009

Washinton DC

寒い毎日が続きます。
4本ほどあるペーパーやプレゼンの準備から逃避すべく、
久々にブログを書いています。
インターンシップの面接がてらwashington DCに行ってきました。















ヨーロッパ風の建物が並んで、落ち着いた雰囲気の都市です。
Washington Monumentのある広場を中心に広々とした都市計画のせいか、
多国籍な人口構成のせいか、東京とはだいぶ様相が違います。
Museumが立ち並び、観光客も多く、京都に近い感じでしょうか。
ま、歴史的都市といっても、日本等の文化遺産とは年の桁が違うので、
文化観光をする時は、どうも日本が恋しくなってしまいますが。





あら。



DCで働く方々は割合ライフワークバランスがいいようです。
金融のNYと比べると大分のんびりしているようす。
日本だと霞ヶ関関連(政府関係者・政府コンサル含め)は、過労死手前で体を
張っていらっしゃるのですが。お役所文化の違いでしょうか。
学生ボケが始まっていた今日この頃、人材マーケットに身を置いてみるのは
いい体験でした。当然ながらInternationalはとても厳しい競争下に
おかれておりますが、これもまた丸い地球での立ち位置を確かめるよい経験です。
相変わらず、日本人としての価値が問われます・・・

ぴぴっと来る会社というのは、日本にいた時と変わらず、若くて
スタッフがいきいきしているベンチャーです・・ここは自分の趣味に走りすぎず、
冷静に全体像を捉えたいと。。。しかし自分に合う環境というのは大事です・・うーむ
・・・やっぱり西海岸かなぁ・・
アメリカの組織と人材の関係は個人的には好きです。
日本に比べてより個人が組織を作っているかたちです。個人の能力が
重視され、大学での勉強もスキルとして考慮されます(投資してるので
当たり前ですが。)。
組織のためにという言葉は聞いた事がありませんが、組織のミッションは
いつも強調されます。よく働いていますが、自己犠牲という様子はありません。
優秀な人材がベンチャー企業に流れ、特に安全な職場というのが存在しません。
健全な競争は個人を磨くのにいい環境だと思っています。
とはいえこの厳し~経済状況には誰もがとても苦しんでいます。(含む私)
朝、今日クビね、と言われて1時間で荷物まとめて出て行った話、などは、あまり
楽しくないアメリカの組織文化です。。何事も良し悪しですね。

1.20.2009

Tough economy and inauguration

I watched Obama's inauguration speech with mixed feeling,
since I unconsciously expected most enthusiastic one I've ever heard
among his speech. Today's audience was not only his political supporters but people in
all over the world, so naturally it shouldn't be agitation.. nonetheless,
I took his speech less powerful and conservative. Maybe he was nervous to lose voice tone..
The contents was as always very organized and realistic.
It was not about rosy future but made us think about realistic way of
reconstructing US economy. No surprise.
He is particularly impressive for me when he talks about large context,
such as history of ancestor and the future path America heads for. In such points
his speech has similar impression of charismatic black political leaders in history.


I saw the routine phrases about "responsiblity of USA for whole earth" cynical...
International cooperation is vital for globalized economy like USA but do huge debt from wars and collapsed domestic economy tell further foreign investment with what kind of strategy? How is debate about globalization which often is controversial in countries outside USA, especially after 911?

As a nation who is from the economy which once flourished and experienced fall back,
I see recession is not only just cycle of economy but also signal for change.
Apparently this country's economy and society is too unbalanced now. If it is adequate not to mention about failed financial market, I don't know any other developed countries which holds such huge domestic social problems. People in my country worries about themselves so do I, but my impression now is efficiency and education level has in long term helped economy and society of Japan.
Here huge economic and educational discrepancy doubles or triples size of problem... and frontier spirit of USA seems to counteract in society under limitation.
Yes in Japan I saw so many humble "learning" from success in other nations. It is the country best in copying and imitation. But here I don't hear so much "learning" from the best.
It'd be nice to go back to unique origin, but American belief on "expansion" might face challenges...