6.19.2010

AVATARついに鑑賞。

映画AvatarをDVDで観ました。

かなりインパクトの大きい映画だと聞いていたものの、キャラクターの青い顔がちょっと怖くて、そして
いつでも流行りものに手を出すのがほぼ1年遅れの私なので、やっぱり今になって見てしまいました。


期待はしていたものの。

うううううううう
ぎえーー。

完全にやられてしまいました。鑑賞後、頭がぼーとしたまま即、DVD購入。3D映画館で見なかった事は死ぬまで後悔します。

・興行映画としての質がすばらしく高い。シンプルなストーリーと共感性で観客をとりこに。そしてありえないCGテクノロジー。
・アート性が非の打ち所ない。世界観が完成されきっている。美しい。
・メッセージ性が今の時代に必要とされているものだ(と思う)。


私の周りでもふつーだったと言っている人もいれば、あれは絶対観るべきだと力説する人もいますが、

感受性の強い人には本当にくる映画だと思います。私は上記の3点セットがすばらし過ぎ、あと幼き頃映画Dance with Wolvesで将来の進路が決まってしまった自分の、永遠なる自然ユートピア回帰嗜好(笑)に重ね合わせて、完全にはまってしまいました。


ほかに個人的には特に、
観客の思考を、文化に上下関係はないのだ、という点に導いている事に感服しました。
私自身は、人間と自然との関係性という点で、Indigenous peopleの文化をとてもRespectしているので、
この映画が(誇張と美化はもちろんあるにしても)、現在の社会で”進んでいる”民族の傲慢と、彼ら(というか私ら。)がほかの民族を見る際にいまだにある共通認識:野蛮で遅れていて可哀想なやつら でなく、自分達の世界・社会を持った誇りのある民族として、丁寧に世界観を描きだしている事に、大変共感いたしました。あとは天然資源による利害の衝突はあまりにも現在進行形のリアルな問題でもあります。

中国政府が昨年上映を禁止した、という事実には、大変複雑な思いも覚えます。というか、やっぱり?という感じ。

実際のところ、現実の世界では、征服と優劣の押し付けが、手を変え品を変えながら続いており、人類に理想の世界は来ないのだろうなと感じられる毎日です。

という意味ではむしろ、もののけ姫の現実主義は、深い・・・でも、何があっても生きろって、宮崎さん、現実主義過ぎて、胸が痛いです。。私的には、戦え。ですかねぇ。

いろんな思考を喚起してくれたありがたい作品です。DVDはNigeriaでひとりの夜に鑑賞しようっと・・・


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