3.08.2010

ファッション考

Cover letterを書くのに疲れ、Blogへ逃避さしていただきます。

インターンやお仕事を探す時期、Cover letter、日本でいうと自己アピール文書、この、履歴書にプラスの説得材料を書いて書いてかきまくる、という事になります。
ネイティブでも割と苦戦する様子の、この作業。

外国語でそんな芸当ができるかい!と思いながら、毎日1枚ぐらい書いています。

日本にいた際、日本語と日本文化に苦労する外国人プロフェッショナルを見ながら、言語の壁を乗り越えながら、えらい、私も海外ではがんばろうと思ったものですが・・
日本でいう欧米系外国人はそれだけで優遇されてますもんねー。日本語しゃべらないで通す人も結構いるし。アメリカで英語ノンネイティブの我々のような立場は、日本の出稼ぎ移民のポジショニングに近いですねぇ。。と最近思ってました。

がんばるぞー、がんばるぞーと歯を食いしばっていたところ、友人のSingaporeanに
”紛争中の国じゃあるまいし、仕事なかったら絶対国に帰れないとかってこと、ないじゃん。
日本そんな悪くないじゃん。そんな悲壮感漂わせなくてもいーじゃん。”
と客観的なコメントをいただきました。

はー、国際比較してみると、そういやーそうだなー。残ると死ぬ・食いっぱぐれる、という選択肢で国を出る人もいるわけで、移民のポジショニング、などとは、苦労をわかっていない不適切発言でございました。

さて、ライトな国際比較話題の方が筆が進むため、今日はアメリカでの女性のおしゃれについて。

一般的に、アメリカ人はおしゃれでない、という評判があるかと思います。
若者は普段はTシャツとジーパン、パーカーばっかりで、パーティーの時しかドレスアップしないと。中学一年生の英語の教科書に最初に出てきたBob(American)もTシャツにジーンズでした。

バリエーションはあるものの、基本そのとおりです。

普段おしゃれ・メイクの気合の入れ具合については、日本人と比べると華厳の滝の上と下ぐらいの落差があります。
私の居住地半径2km範囲内の統計上(20代学生のみ)、髪にジェルとかワックスを付けてセットアップしているアメリカ人男(20代)は、100人に一人いるかいないか。髪を染めているとかパーマかけている男女は、200人に一人いるかいないか(白髪染めは盛ん)。ファンデーションも200人に一人いるかいないか。肌色ストッキング女性はほぼ存在せず。

日本だと学生が一番おしゃれに時間をかけているでしょうから、正反対です。
日本人はみんな黒髪黒い目黄色い肌なので、自然派パーマとか色々、細かいところで差別化せざるを得ない、というか差別化する事が可能、です。
なおアジア人、間違ってもアメリカで髪を金髪などに染めてはいけません。パンクロッカーの誇り。と捕らえられるでしょう。Prostituteと受け取られてしまう可能性も、大です。
でも結局、こっちでみんなが見ているのは、顔より中身(頭と性格とボディー)ですかねー。

さてパーティーになると恐るべき豹変を遂げる彼女たち。日本人が持ってないようなドレス持ってます。
顔が立体的だから、メイク効果が大変高いですし、胸開きドレスは、ぼっきゅっぼんの西洋人体型のみに許された特権、という事もよくわかります。
もとの目・肌・髪の色が特徴的であるほど、より特徴的な色の組み合わせが持てるので、そういう人はよけい、得をしてるような気がします。

かといって、日本人はやっぱり舞妓姿で。というわけにもいかないので、困っちゃいます。
日本のおしゃれ。と思い持ち込んだ着物は、理解されない事が容易に想定され、ハロウィーンでしか活躍しませんでした・・・・
(ロココ時代のくじらの骨か何かの入ったドレスを着てパーティーに行くイメージ。)
インドのサリー、チャイナドレスは、機能性・機動性が高くてドレス風のデザインなのでありですが。

ますます話はどこかにそれていきますが、民族的伝統・伝統衣装について、時々考える事があります。
日本では、趣味で着ると言うことがあり、の各国の民族衣装は、国を越えると趣味ではなく、”理由あっての格好”という事になります。

最近西洋化された国から来た友人が、伝統衣装は、絶対着ない。と言い張ってました。”骨董品””古い””ださい””ありえん”という、顕著な若者価値観がある様子。ちょっとデザインに取り入れてみる、何てこともないですねー。えーと、日本もそういう時代があったのでしょうか??1980年代あたりでしょうかね。
Material flowから見て、伝統的な生活様式とSustainabilityの関連性は基本、高いので(地場消費・ローカル素材活用等)、世界中の若い層が西洋化に向かって猛突進する一方、地域に残されたSustainabilityへのヒントは見落とされていく事になります。

こうすると、日本において、古いものを見直す習慣が、相当若者層に浸透している様は、世界でもずば抜けている、と思います。伝統に縛られず、遊び心を持って接する事ができているのも、いいですよね。
伝統文化の衰退が叫ばれていますが、”ほかの国に比べたらまだまし”である事を、嬉しく思いたい所です。
とはいえ、アメリカで着物を着る勇気は、ないです。。あるとすればNYの街で着崩してみるぐらいでしょう。私のいる街でやったら、道行くおっちゃんに、”おーGeisya geisyaネー”と言われる事、請け合いです。

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